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ソムタムはタイの東北部であるイサーン地方伝来の料理で、ソムは「酸っぱい」、タムは「叩く」という意味が語源で、材料として主に若いパパイヤを使用します。
パパイヤは日本ではオレンジ色の甘いフルーツとして食べられますが、ソムタムに使用するパパイヤは実が熟す前の固くて白いもので、食感は「しゃきしゃき」、生のニンジンを千切りにしたものに近い感覚と思って頂ければ良いでしょう。
この若いパパイヤを千切りにして「クロック」という鉢に入れ、 インゲン、トマト、ピーナッツ、干しえびなどの食材と共に叩きます。
味付けは砂糖、ナンプラー、レモン汁、にんにく、唐辛子などがメインで、甘酸っぱさと塩っぱさ、辛さが絶妙に絡みあった独特の味がします。
これらの調味量も鉢に入れ、更に叩くことにより先に入れてあった食材に味が染込み、しゃきしゃきだったパパイヤが少し萎えることで食べ易くなります。「サラダ」に近い料理と考えて頂ければ良いでしょう。
タイ人は同じイサーン料理であるガイヤーンと一緒に食べるケースが多く、同じ場所で売られていることが殆どです。
また、パパイヤ以外に加えるものの種類に応じ、ソムタム・プー(蟹入り)、ソムタム・パラー(塩漬け魚)などの種類がありますが、一般の方には衛生上の点からもあまりお勧めしません。
一般的なソムタム・タイ(パパイヤ)か、パパイヤの代わりに人参を使ったソムタム・キャロットをお勧めします。
オーダーする人によっては唐辛子(タイ語でプリック)を何個というように辛さの指定をする人もいますが、辛さが苦手な人は全く入れないか、せいぜい1個で十分でしょう。炊いたモチ米を手で丸め、ソムタムの汁に漬けながら食べるのが一般的です。
ローカロリーで値段も安く、殆どのタイ人が好きな大衆庶民料理の一つです。
【食べることの出来る場所】
×:ありません △:お店により ○:大半のお店で可能 ◎:絶対あり
タイ料理レストラン:○
シーフードレストラン:×
フードコート:○
屋台:◎
専門店:◎
★屋台で食べる場合の注意点
蟹の入ったソムタム・プーや塩漬け魚の入ったソムタム・パラーは魚介アレルギーや独特の匂いがあるため、クロック(鉢)を使い分けるお店が殆どですが、稀に一つのクロックで全てのソムタムを作るお店もあります。
2個以上のクロックを使うお店で食べる方が無難です。