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2013年10月の政治犯に対する恩赦法案反対デモに端を発した一連の反政府活動は「シャットダウン バンコク」と銘打たれ2014年1月13日からバンコク主要交差点数箇所の封鎖に発展しました。
現時点では警察や他団体との大きな衝突は起きておらず、日中に関しては交通渋滞を除き大きな問題には発展していません。
ただし場所によっては深夜に多少の衝突や発砲事件も起きているため、夜間は封鎖地域近くに立ち寄るのは避けて下さい。
空港とバンコク間を結ぶエアポートレイルリンクや公共交通の高架鉄道BTSや地下鉄MRT、優先バス路線のBRTなどは通常運行されていますので、移動にはこれらの公共交通をご利用頂ければ問題はありません。
また銀行や百貨店も通常営業を続けていますが封鎖地域近くの支店はクローズしていたり閉店時間を早めたりしてしています。
また観光ツアーはほぼ平常通り催行されていますが、一部のツアーでは解散場所がBTSの駅になる場合もあるようですので、参加時に再度ご確認下さい。
下記に主要地域の封鎖場所を記した地図を掲載しましたので、移動の際の参考にして下さい。尚、閉鎖している場所と場所の間では車両の通行は可能のようです。
【記事更新:2014年2月4日】
2月2日(日)に予定通りタイ全土で下院総選挙が実施されましたが、反政府デモグループによる妨害があり、全77県の投票会場9万4千箇所のうち1万300箇所で投票が行われませんでした。このため選挙そのものが無効になる可能性、或いは有効となった場合でも議員数不足による国会運営が出来なくなる場合もあるとされています。
その後2月3日には反政府デモの拠点3箇所が撤収されました。
デモが撤去された場所は下記の場所です。
BTSビクトリーモニュメント(戦勝記念塔)前(地図外)
ラープラーオ5差路(地図外)
ジェーンワッタナー通り政府合同庁舎(予定)(地図外)
従って2014年2月4日以降、引き続きデモの拠点がある場所は以下となっています。
1.アソーク交差点(アソーク通りとスクンビット通りの交差点)
2.ラチャプラソン交差点(ゲイソンプラザとセントラルワールドがある交差点)
3.アンリ・デュナン通りとラーマ1世通り交差点
4.パヤタイ通りとBTSラーチャテヴィ駅間の橋の上
5.パヤタイ通り パトゥムワンプリンセスホテル前
6.シーロム通りとラーマ4世通り交差点
7.ラーマ1世通り BTSナショナルスタジアム下
8.ラーマ8世橋上(地図外)
9.民主記念塔付近(地図外)
なお、1月22日にタイ政府により非常事態宣言が発令されましたが、戒厳令と勘違いをされている方もいるようなので、簡単に説明します。
タイ政府による非常事態宣言とは
(1)5人以上の集会および秘密会議、もしくは治安を乱すと考えられる行為を禁止
(2)国民に不安を与える記事、治安に関し国民に誤った情報を提供する記事を新聞などすべての媒体を通じて配布・販売することを禁止
(3)治安維持責任者が指定した交通路・交通機関の一般利用を禁止
(4)治安維持責任者が指定した建物への一般の立ち入りを禁止
(5)治安維持責任者が指定したエリアから市民を移動させ、指定エリアへの出入りを禁止
を行えるようにするための宣言であり、現時点では(3)~(5)の内容は何も指定されていません。このため、一般市民及び外国人旅行者などに対する規制は何も発令されていない状況です。
BTS、MRTなどの公共交通機関は平常通り運行されており、バンコク市内の主要デパートやショッピングセンター、市場なども一部営業時間の短縮はありますが、ほぼ通常通り営業されています。
また王宮、ワットアルン、ワットポーなどの主要観光地も平常通りオープンしています。
【記事更新:2014年2月6日】
2月5日、反政府グループによるデモの拠点の一つであったラマ8世橋からデモ隊が撤退
しました。
これにより、2月6日以降、引き続きデモの拠点がある場所は以下となっています。
1.アソーク交差点(アソーク通りとスクンビット通りの交差点)
2.ラチャプラソン交差点(ゲイソンプラザとセントラルワールドがある交差点)
3.アンリ・デュナン通りとラーマ1世通り交差点
4.パヤタイ通りとBTSラーチャテヴィ駅間の橋の上
5.パヤタイ通り パトゥムワンプリンセスホテル前
6.シーロム通りとラーマ4世通り交差点
7.ラーマ1世通り BTSナショナルスタジアム下
8.民主記念塔付近(地図外)
【観光に支障の無い地域】
1.王宮・ワットポー・ワットアルン
2.チャトチャックウィークエンドマーケット(BTS又はMRT利用)
3.アジアティーク ザ リバーフロント(カリプソキャバレー)
4.アユタヤ・水上マーケットなどの郊外
5.シーロム通り南(ナラティワート通り以南)
6.スクンビット ナナ及びプロンポン以東(BTS利用)
【深夜は立ち入り厳禁の場所】
1.ルンピニー公園
2.民主記念塔周辺
3.セントラルワールド交差点周辺
4.マーブンクロン周辺
【記事更新:2014年3月4日】
2014年2月28日、反政府デモの主導者である元副総理のステーブ氏は「3月3日をもって
シャットダウンバンコクを終了する」と宣言し、バンコク市内の封鎖拠点であったアソーク交差点、シーロム交差点、ラーチャプラソン交差点及びパトゥムワン交差点の封鎖を解除、市内はほぼ平常通りの状態に戻りました。デモ隊は新たにルンピニー公園の一角に拠点を設け今後も反政府活動は継続していくと声明を発しています。これによりラーチャダムリ通りとラマ4世通りの交差点付近(サラシン通りからラマ4世通りまで)では一部車線規制が行われているため、渋滞が発生し易い状況になっています。またルンピニー公園横を走るタイ-ベルギー友好橋はルンピニー方向からフアランポーン駅方向へは渡ることが出来ますが、逆方向は以前封鎖されたままとなっています。
バンコク市内は一部の地域を除きほぼ平穏な状態に復したと言って良いと思いますが、
旅行者の方は昼夜を問わずルンピニー公園には近付かないほうが無難です。
ルンピニー公園を含め下記の場所では反政府デモ隊が拠点を設けていますので一般の方は近付かないで下さい。
民主記念塔付近(地図外)
ジェーンワッタナー通り政府合同庁舎周辺(地図外)
※上記の内容はCOOLバンコクが独自に調査した内容であり、時間により変更・変動がある場合があります。
また記事をご覧頂いた方の安全を保障するものではありません。
あくまで参考資料としてご利用下さい。