![]() |
バンコク旅行中、皆さんにはそれぞれの予定や希望があることでしょう。そしてそれを実行するためにはその都度目的地に向かって移動しなければなりません。道が分からない時、本来は地元の人に尋ねるのは一番ですが、何故かタイ人はあまり地図を見るという習慣が無く、ランドマークを示しながら丁寧に道を教えるということに長けていません。
距離感も曖昧であるため、折角教えてもらっても良く判らないというケースが多々あります。そんな時のために知っておきたいバンコクの道路必須常識、長年バンコクに住んでいる人のように行動範囲が広まります。
タノンとソイ |
タノン=Thanon シーロム通りやスクンビット通りなど太い通りは全て「タノン シーロム」、或いは「タノン スクンビット」が正式な名称となります。 ただし細い道であっても太い2本の通りを繋ぐような道のこともタノンと呼びます。これは次の項で説明するソイに関係があります。 |
|
シーロム通りはタノン シーロム(Thanon Silom) |
ソイ=Soi 大きな通りの場合は大通りの片側が1,3,5・・と続き、反対側の通りに繋がる側が2,4,6・・・というように奇数側と偶数側に分かれています。 ソイの入り口には必ず青い標識が立っているのですぐに自分のいる位置が把握できます。 |
|
シーロム ソイ7 |
またスリウォン通りなどが良い例ですが、稀に番号表示を用いずそれぞれの固有名詞で呼ぶところもあります。 |
|
スラウォン通りの小道は全て固有名詞 |
ただし細い道であってもタノンと呼ぶ道もあります。代表例がコンベント通りやサラデーン通りなどです。これらの通りはシーロム通りとサトーン通りという平行に走る2本の大通りに繋がっているので、ソイの名称を使うと同じ道でありながら入り口が異なることにより名称も異なってしまうため、ソイではなくタノンとして表記しているものと思われます。 |
|
コンベント通りは大きな道ではありませんが |
|
タノン コンベントと呼ばれます |
地理 |
次にバンコク全体の地図を大まかに記憶して下さい。バンコクの道路は区画整理がされている場所とそうでない場所が混在しているため、必ずしも道路と道路の交差角度は90度ではありませんが、頭の中で地図を描くには下のZone1のような立地を覚えておくと大まかですが方向感覚が養えると思います。 シーロムから北へ上がっていくとゲイソンプラザとセントラルワールドを経てプラトゥナーム方向、更に北へ進めばチャトチャックウィークエンドマーケット方向へ繋がります。 |
|
Zone1 左右が東西で上下が南北に当たります |
主要道路 赤線=エアポートレイルリンク線 緑線=BTSスカイトレイン 青線=MRT地下鉄も記載してあります。 |
|
Road Map 1 主要幹線道路と公共鉄道 |
南北を走る通り |
|
Road Map 2 シーロムエリアを拡大してみました |
►パヤータイ通りとラーチャダムリ通りとウィッタユ通り |
|
Road Map 3 |
東西を走る通り
►スクンビット通りとペッブリー通り |
|
Road Map1 ラマ4世通り、スクンビット通り ペッブリー通り |
変わる道路名1 |
バンコク市内で道路の説明をする際、少々困るのが極めて短い範囲で同じ1本の道路でありながら呼び名が変わることです。 下の図(Zone5)を見て頂けるとお分かり頂けますが、BTSスクンビット線の下を東西に走る道路、東(右)からスクンビット通り、プルンチット駅からラーチャダムリ通りにぶつかるまでの2キロ弱の区間をプルンチット通りと呼び、さらにそこから西の部分がラマ1世通りと呼ばれます。 |
|
Zone5 ラマ1世通り―プルンチット通り―スクンビット通りは東西に繋がった1本の道路です。 |
変わる道路名2 |
また市内中心を南北に走る通りにも同じことがあります。南からシーロム通りと呼ばれる道はラマ4世通りを超えるとラーチャダムリ通りと呼ばれるようになり、セントラルワールドを超えペッブリー通りを過ぎたところからラチャプラロップ通りと呼ばれるようになります。 シーロム通り―ラーチャダムリ通り―ラチャプラロップ通りは南北に繋がった1本の道路です。 |
|
シーロム通り―ラーチャダムリ通り―ラチャプラロップ通りは南北に繋がった1本の道路です。 |
変わる進行方向 |
地図上で繋がっているため、往路と反対側でタクシーに乗れば元の方向に戻れるかというと例外的な場所があります。一番判りやすいのがシーロム通りからセントラルワールドまでタクシーで行った場合、帰りは反対方向からタクシーに乗れば戻れるかというとこれが戻れません。先ほど、シーロム通り―ラーチャダムリ通り―ラチャプラロップ通りは全て繋がった1本の道路と説明しましたが、この道路で1点問題があるのは通行出来る方向が途中で変わることにあります。シーロム通りからスクンビット通り・ラマ1世通りまでの区間は上下双方向に車は走れますが、スクンビット通り・ラマ1世通りを超えた場合はバスを除く一方通行となってしまいます。このためセントラルワールドからシーロム方向へタクシーで戻るにはプルンチット通りを挟んだゲイソンプラザの向かい側まで徒歩で移動しタクシーに乗るのが最短距離となります。 |
|
セントラルワールドからシーロム方向へ戻る際は要注意 |
例外1 |
また下図のように右折規制があるため、行きたい所は目と鼻の先なのに最短距離で行けない場所があります。 サイアムスクエアに行った後、セントラルワールドへ移動しようとする場合、下図の通りサイアムパラゴン前まで移動してタクシーへ乗車しないとかなりの遠回りかUターンを余儀なくされます。 D地点から乗ればほんの数分で到着できますが、A、B、Cいずれの場所からでも余分な時間が掛かることは間違いありませんし、タクシーに乗車拒否されることも多くなります。 |
|
サイアムスクエアから移動する場合は要注意 |
例外2 |
最後に紹介するのがプルンチット通りからスクンビット通りへの移動に関してです。前述した通りプルンチット通りとスクンビット通りは繋がった一本の道路ではありますが、方向によって規制があります。 BTSプルンチット駅周辺からアソーク・スクンビット方向へタクシーで移動する場合、地図上では繋がっていますが、実際にはプルンチット通りからスクンビット通りへは直進できず、全て高速道路に入らなければなりません。このためタクシーは一旦北側を走るペッブリー通り(ペチャブリー通り)へ迂回しナナ通りからスクンビット通りへ入って来るよう規制されています。人によっては「タクシーに迂回された」と憤る方もいるようですが、交通規制で直進できなくなっているのがその理由です。 A地点B地点からはタクシーも利用可能ですが、C地点で待っていても殆どタクシーは来ないか、来ても乗車拒否されることが多くなります。このためC地点に居る方は徒歩でD地点まで移動してタクシーを利用するのが最も時間の短縮になります。距離は約300メートルほどです。 |
|
地図で見ているだけでは理解しにくいバンコクの道路事情、タクシーでの移動を考えている方には是非参考にして欲しい情報です。バンコクの地理を知り、道路状況を理解すれば、かなりスムースに移動できますよ。 |